平塚で仕事が終わったのでお気に入りの「どさん娘」に行こうと思ったが、この日はスーツを着ていたため断念した。この格好で「どさん娘」で焼き肉を食べるのは、スーツでプールに飛び込むようなものだ。そこで、先日テレビで紹介されていた「平塚タンメン」を食べるために「老郷 本店」へ行くことにした。途中、「どさん娘」の前を通った時、ちょうどカウンター席がひとつ空いているのが見えた時にはクラクラっとしたが、そこはグッ！とこらえて、「老郷 本店」へ向かった。

やはり…と言うか、当然「老郷 本店」の前には８名ほど並んでいた。とりあえず並んでみた。しばらく観察すると、客の回転が速いみたいなので、思ったより早く食べられそうだ。15分ほどで店内に案内された。

まずは、券売機で券を購入する。喉が渇いていたのでビールでも飲もうかと探したがビールはない。（ガーン！）それどころか、メニューは、「タンメン」（800円）と「ギョウザ」（400円）のみ。（マジ？！）もちろん、「タンメン」と「ギョウザ」を食べることにした。

ワクワクしながらしばらく待っていると、念願の「タンメン」が運ばれてきた。テレビで観ていたので分かってはいたが、「平塚タンメン」は、普通の「タンメン」とは全く違う感じだ。ワカメのインパクトが絶大だ。

麺はカン水が使われていないので、ラーメンよりは稲庭うどん寄りだ。でも、決してうどんではない。”ぱっつん”系のコシのある麺で、つるつるもちもちしていて、のど越しが良い。

スープは爽やかな酸味があって身体にやさしそうだ。ラーメンとして考えたら、明らかにパンチが足りないスープだが、麺との相性を考えるとこれがベストなスープだと思う。美味い！具は、ワカメと玉ねぎとメンマのみ。非常に潔い。全てが出過ぎずにそれぞれの旨味を引き立てている「タンメン」だ。玉ねぎのシャキシャキが、食感としても良いアクセントになっている。

唯一のサイドメニューである「ギョウザ」は、パリパリもちもちの皮が非常に美味い！とても軽いので何個でも食べられそうだ。これをご飯と食べたら美味いだろうな〜と思うが、この「老郷」にはご飯はない。（残念！）

最後にオススメだとテレビで紹介されていた「自家製ラー油」を入れて食べてみた。おーっ！酸味に辛みが加わって、また別の美味さが出てくる。どストライク！全部飲んじゃって大丈夫かな…なんて思いながら、結局全部飲み干してしまった。美味かった〜♪大満足！

【〆の一杯】

以前職場で、「平塚タンメン」の話題になった時に平塚在住の同僚が「ん〜、あれはラーメンじゃないしな…美味いかどうかは…」と弱気＆微妙な反応をした。確かにラーメンでもタンメンでもないと思うが、「平塚タンメン」という違うジャンルで考えると、非常に美味い麺料理だと思う。是非とも平塚市民の「ソールフード」として胸を張って欲しい。ネットで調べると、あと数軒「平塚タンメン」を扱う店があるようだ。それらの味の違いを楽しむのもおもしろそうだ。

【せんベロセレクト】

【お店データ】

■店名：老郷（ラオシャン） 本店

■住所：神奈川県平塚市紅谷町17-23

■アクセス：JR東海道本線「平塚駅」西口より徒歩2分

■営業時間：火・水・木・金・土・日　11:30 – 22:00

■定休日：月曜日

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