「THE YOKOHAMA FRONT」の中をパトロールしていたら、あの「SAKEBASE モロツヨシ」があったので、ウキウキ気分でスキップしながら入ってみた。

「モロツヨシ」の名物は「日本酒飲み放題 30分 1100円（税込）」だ。「飲み放題」は、かなり魅力的な響きではあるが、冷静に考えると「30分」というのは少々せわしない。日本酒をじっくり味わうにはもっと時間が欲しいので、非常に気になったが、飲み放題は次の機会にすることにした。実際に、飲み放題をしている方を観察してみると、ぐい飲み片手に、飲み放題用が並んでいるケースから日本酒を出して楽しんでいた。

まずは「ホッピーセット 白」からスタート。氷が入っているからとはいえ、グラスの半分近くまで焼酎が入っている。最高〜！とテンションが上がったが、この後「ナカ」をお替わりしてみたら、これの3分の2くらいの量で出て来てちょっと残念だった。

店員さんに、「えっ？これ何ですか？」と、思わず聞いてしまった本日の「お通し」。ネットの情報によると、確か「枝豆」のはずだったが、今日はその「枝豆」を切らしてしまい、その代わりに「ぶり大根」が「お通し」になったらしい。一品料理として、「650円です！」と言われても「安い！」と思うであろう、ハイクオリティな「お通し」だ。出だしからこれだと、今日は良い予感しかしない。ぶりは甘めの出汁がしっかり染み込んでいてごはんが欲しくなるほど美味いし、大根と人参も甘めの出汁がしっかりと染み込み柔らかくなっていて美味い。偶然とはいえ、史上最強の「お通し」に出会うことが出来た。

メニューを見ていたら「チョッパヤ３点セット 1000円（税込）」というのが目に入った。せんベロ的には「1000円」、しかも「税込」に著しく反応してしまう。３点は「博多の酢モツ」「いかの塩辛」「モロのキュー」を選んだ。おーっ！これは全部美味い！飲み中心の時は、つまみはこれひと皿で十分だと思う。ちなみにネーミングが気になった「モロのキュー」は通常のもろみ味噌が、梅風味の酒粕味噌（多分…）になっている。

「さば」という文字が「おいでおいで」していたので注文。どんなものが出てくるのかと思ったが、そのネーミングの通り「ガリ＋しめさば＋海苔」だった。それらを一緒に口の中に入れると、まるで「鯖寿司」を食べているような不思議な感じだ。これはなかなか面白美味いアイデアだ。ガリの中には思った以上に「しめさば」が隠れていてうれしい。

１杯目を飲み終えたので「ナカ」を注文。最初の焼酎の量が大盛りだったので期待していたが、少なくなってしまってガッカリ…。

ネット情報によると「牡蠣」も売りらしいので、せっかくだから「生牡蠣」も注文してみた。１個770円はなかなか良い値段だが、非常に満足度の高い美味い牡蠣を食べることが出来た。大振りなので１個でも満足できるが、２個食べれば大満足だ。この「生牡蠣」を酒菜に日本酒が飲みたくなってきた。

…ということで、我慢出来ずに日本酒を注文。「而今」を注文した。「純米大吟醸」ということは、最高ランクの「而今」である。きめ細やかでまろやかな口当たりで、フルーティーな味を感じつつも、米の味もドカン！と来る。そして、鼻から米の甘い香りがすーっと抜けて行く。日本酒不勉強のせんベロが飲んではいけない酒だとは思うが、そんな者にでも「これは美味い酒だ！」と感じさせてくれる。やはり…と言うか、当然！「生牡蠣」との相性は最高だ。「生牡蠣」の塩分が、日本酒の旨味を更に引き出してくれる。

【〆の一杯】

レモンサワー愛好家にとって、野毛にある「モロツヨシ」は、日本酒愛好家の聖地的な存在で、なかなか敷居の高い店であったが、THE YOKOHAMA FRONTに出来た「モロツヨシ」は開放感があって、とても入りやすい雰囲気がある。全体的に安い値段ではないが、値段以上の満足を得ることが出来る素晴らしい店だ。酒も料理もサービスも最高。ひとり飲みにも対応出来るのはうれしい。次回は、「日本酒飲み放題」で何種類もの日本酒を楽しみたいと思う。

【せんベロセレクト】

【お店データ】

■店名：SAKEBASE モロツヨシ 横浜鶴屋町店

■住所：神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町1-41 THE YOKOHAMA FRONT 101

■アクセス：JR「横浜駅」西口より徒歩3分

■定休日：

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