ネットを見ていたら、横浜駅から徒歩5分ほどの鶴屋町に「横浜本店」が出来たらしいので、早速行ってみた。桜木町の横浜ドリームランドにある「じゅにまーる」では何度か飲んだことがある。

沖縄といったら「オリオンビールでしょう！」ということで、まずは「オリオンビール」を注文した。苦みも刺激もマイルドだからなのだろうか、この「オリオンビール」は身体にすーっと染み入っていくようで、何杯でも飲めそうだ。（危険！）

お通しに出てくる「ジーマミー豆腐」がなかなか良い。箸で切ろうとすると、とてつもなく弾力があってビックリするが、口の中に入れると、濃厚なピーナッツの風味が広がる。美味い！料理が来るまで、これをちびりちびり食べながら、十分にビールがすすむ。

沖縄料理店に来るとつい注文してしまうのが、「海ぶどう」と「ゴーヤチャンプルー」だ。特に「海ぶどう」は「果たして、酒のつまみになっているのか？」と、毎回疑問に思う。しかし、酸味のあるタレで、ブチブチした新鮮な食感を楽しみながら、遙か彼方から来るほのかな塩味を楽しむのは悪くはない…が、やっぱり不思議な食べ物だ。

２杯目は「琉球ホッピーセット」を注文してみた。「中」は、焼酎ではなくて「泡盛」だ。泡盛は「濃いめ」がタダで注文出来たので期待していたが、普通の量だった。（残念！）味の方は、ホッピーのビールのような風味に泡盛独特の風味がプラスされて美味かった。もしかしたら、麦・米・芋・黒糖といった本格焼酎で飲むホッピーも、それそれの風味が感じられて案外美味いのかもしれない。

「ゴーヤチャンプルー」も「もちろん」注文した。ゴーヤがシャキっとしている上に、苦みもなかなかきいている。このゴーヤの苦みは慣れてくると、不思議なことに、もうひと口もうひと口と食べたくなる。このガツン！とくる苦みには、これまたガツン！とくる泡盛がいかにも合いそうだ。

いわゆる「軟骨ソーキ」を焼いたものだ。コラーゲンたっぷりで、骨（軟骨）まですべて食べられる。酒のつまみに最高だ。前にも食べて美味い！と思ったが、今回もやはり美味かった。

「ホッピー中（泡盛）」をお代わり。今回も「濃いめ」を注文したが、ちゃんと「濃いめ」の量が入って出てきた。

これまで注文したことがなかった「沖縄おでん  ５種盛り」を注文してみた。出汁が豚骨ラーメンのような色をしているのが、見慣れたおでんとは大きく違う。この「沖縄おでん」の出汁は、豚とカツオらしいが、飲んでみると予想外に優しい味わいだ。この出汁をたっぷり吸った「ソーキ」は当然美味かったが、ナンバーワンは「もずく」だった。

「カルーア・ミルク」的な飲み物だと思って、「泡盛コーヒー割り」を注文してみたが、予想とは違って「普通」のコーヒー割りだった。コーヒーの風味は、泡盛を「完全」に消し去ってしまって、非常に危険な飲み物に変貌する。どの位泡盛が入っているか分からないが、これならばごくごく何杯も飲めてしまいそうだ。

「さて帰ろうか…」と思ったころに、満を持して出てきた「ぐるくん唐揚げ」が、今日一番の料理だった。じっくりと時間を掛けて唐揚げにされた（であろう）ぐるくんは、骨までバリバリ食べられる。塩加減も絶妙でもの凄く美味い！その上、ぐるくんが２匹も使われているので、ボリュームもある。このひと皿だけで大満足だ…が、出てくるまでが遅すぎる。これをデザートみたいに食べるのはかなりもったいなかった。

【〆の一杯】

何が原因なのか分からないが、料理の提供時間が掛かりすぎるように思う。店の雰囲気も店員さんがバタバタしていて、何となく落ち着かない。桜木町の店で飲んだ時には感じなかったから、この店の問題だろう。それにしても、最後の最後に出てきた「ぐるくん唐揚げ」は絶品だった。これが、あと20分早く出てきたら最高だった。もしかしたら、その後何か改善されたかもしれないので、近々、「ぐるくん唐揚げ」を食べに、また行ってみようと思う。最後に…最初の乾杯の「ハイサ〜イ！」の掛け声は、少々恥ずかしい。

【せんベロセレクト】

【お店データ】

■店名：沖縄酒場じゅにまーる 横浜本店

■住所：神奈川県横浜市神奈川区鶴屋町1-7-19 マルコシビル 1F

■定休日：無休

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