いつも激混みで入れない上野の「大統領」へダメ元で行ってみたら、カウンター席が丁度空いたようで座ることが出来た。時間帯なのか、今ならば外のテーブル席にも何人か座れそうだ。あの「大統領」にこんな時間帯があるなんてある意味感動的だ。

まずは「レモンサワー」を注文。「大統領」の「レモンサワー」は大衆酒場御用達と言われる「Kagetsu」のソーダで自分で割る。レモンのエキスは予めジョッキの方に入っているのだろうか。これだとソーダが余るので中をお代わりすると2杯は飲める。（厳密には2杯目は「レモンサワー」ではないが…）

「煮込み」の注文が入る度に店員さんが鍋の中からササっと実に見事に器に盛り付ける様は、カウンター越しに見ていて楽しい。「煮込み」を盛り付けている女性店員さんは、ほとんど一発で盛り付けている。（名人技！）この「大統領特製煮込み」には、馬モツが使われている。そのためか非常にあっさりとしていて食べやすい。出来れば大皿で思いっ切り食べたいものだ。

「もつ焼き」は単品で各部位180円で2串。5種類食べるには10串食べなくてはならないので、ここは「もつ焼き盛り合わせ おまかせ（5串）」にすることとした。注文の際、塩かタレか聞かれたので「塩」で注文した。「大統領」の「もつ焼き」は小振りで「しっかり焼かれている系」なので「噛みしめながら食べる」という感じだ。でもこれは決してマイナス要素ではなくて、噛みしめることによって「もつ焼き」の旨味が口の中に広がるので、食べ応えと満足感がある。これが1本90円と考えると、値段を気にせずにガンガン食べられるのもうれしい。

【〆の一杯】

繁盛店なので、店内ではたくさんのオーダーが引っ切りなしに入ってくる。店によってはそんな状況に店員さんたちが右往左往するようなこともあるが、この「大統領」の店員さんたちは、実にのんびりと楽しそうに次々とオーダーをこなしてゆく。そのやり取りをこちらから見ていても店員さん同士の仲の良さが伝わってきて、見ているだけでも楽しい気持ちになれるし、そんな和気藹々とした雰囲気が店の中にも漂っている。これが名店と言われる店の一番大切なことではないかと思った。また上野に行ったら一目散に店を覗いてみようと思う。

【お店データ】

■店名：もつ焼き 大統領

■住所：東京都台東区上野6-10-14

■営業時間：10:00～23:30

■定休日：無休

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